実施レポート:令和7年10月25日(土)「中野翔太ピアノ・リサイタル」

「ステラ・イーストホール棟開館記念事業」の第一弾として、10月25日(土)「中野翔太ピアノ・リサイタル」を開催し、国内外で活躍するピアニスト中野翔太さんをお迎えし、華やかで深みのある音楽の世界をお届けしました。


前半は、モーツァルト、シューマン、リストといったクラシックの名曲から現代のを中心に構成され、 ホールの響きを活かした伸びやかな音色と、繊細な表現力により、聴く人すべてを惹き込みました。

後半は「ビートの網目」から始まり、スピーカーから流れるリズムが巧みに重なり合う緻密な構成が印象的でした。
続いて演奏された坂本龍一さんの作品では、坂本さんとの親交を感じさせるような温かみのある音色がホールに広がりました。

坂本さんとのご縁や気さくな人柄などをお話しされ、1曲1曲を思いを込めて演奏されている姿が印象的でした。 コンサートの中で3曲も演奏するのは初めて、とのことで大変貴重な機会となりました。

ラストを飾ったのは、ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》。
軽やかなアドリブと躍動感あふれる演奏に、会場は大きな拍手に包まれ、コンサートは熱気の中で幕を閉じました。


終演後のサイン会も和やかな雰囲気で行われ、中野さんとお客様との交流が生まれる、あたたかい時間となりました。
これからもステラ・イーストでは、上質な音楽体験をお届けできるよう取り組んでまいります。


アンコール:坂本龍一「Aqua」