実施レポート:令和7年11月15日(土)「ふじみ野市萬狂言ファミリー狂言会」

「ステラ・イーストホール棟開館記念事業」第2弾として、11月15日(土)に『ふじみ野市萬狂言ファミリー狂言会』を開催しました。

当日は、初めて狂言を鑑賞されるお客様が多く、出演者による丁寧でわかりやすい解説に、客席から自然と笑いや驚きの声があがるなど、終始あたたかい雰囲気に包まれました。

■ 「仏師」
田舎者と詐欺師“ずっぱ”との軽妙なやり取りが見どころの演目。
依頼人である素朴な田舎者と、金をだまし取ろうと仏師に扮するずっぱの掛け合いに、客席からは思わず笑いが漏れ、狂言らしいテンポの良さを楽しんでいただけました。

■ 「梟山伏」
弟が“梟になる病”にかかったことから始まる奇妙で愉快な物語。
治そうとやってきた山伏の祈祷が思わぬ方向へ転がり、ついには兄も山伏も梟に…。
会場が「ホーホー」の声に包まれるクライマックスでは、狂言の持つ不条理コメディの魅力が存分に発揮されました。

■ 体験コーナー 「梟山伏」の前に、狂言の所作や言い回しを実際に体験しました。
物を切る・お酒を注ぐ/飲む・柿を食べるといった日常の動作を、狂言独特の表現で行う楽しさを学びました。
公演の最後に全員で「狂言たいそう」を元気いっぱいに行い、笑顔で終演となりました。

狂言を初めて鑑賞された方にも楽しんでいただける、学びと発見に満ちたひとときとなりました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。